[25回山口県スキー技術選手権大会 特集]


<個人戦予選=23日土曜午前。曇り空のひろしま県民の森スキー場>

  朝9時。クラブ対抗戦大会との合同開会式は、約100名の選手が参加し盛大に開催。

  25回を数える本大会で、初の予選・決勝方式にて実施。

  本年、男子44名。女子12名の選手中。男子30名。女子7名が日曜の決勝に進める。

  和やかな雰囲気の中から、選手の緊張感が伝わってきた。


 〔予選第1種目=中回り規制:中緩斜面・整地:みずならコース上部右〕

  中回り→小回り→中回りのリズム変化。ポールで規制されてはいるが、横幅は広く設定。
  また、前の選手が作る滑走後のエッジラインによる荒れもできにくい、少し硬めの雪面状況で、
  選手にとっては滑りやすい状況であったと思われる。


 〔予選第2種目=小回り:中緩斜面・整地:みずならコース上部右〕

  前種目と同一バーンで、選手にとっては攻めやすい状況になったのでは。


 〔予選第3種目=大回り:中緩斜面・整地:みずならコース下部右〕

  斜度はないが、中間地点に自然のウェーブが一か所あり、そこをどう演技するかがポイントとなった。
  1名の選手がウェーブにてバランスを崩し転倒したが、大事にはいたらず安心した。

  ウェーブ処理は、全日本・西日本技術選出場経験者に一日の長があり、
  ここの点差は予選通過への大きな分かれ道になったのかもしれない。

 

  以上3種目にて、予選終了。

  残念ながら、予選通過ならなかった選手の健闘を称えたいと思います。
  来年もバーン設定は、容易にしたいと思いますので、「楽しく!チャレンジ!!」
  の気持ちで、より多くの選手の参加をお待ちしています。

 

  全日本技術選(当時は基礎選)を視察に行った現地での私と友人の会話。

  競技会場は、野沢温泉スキー場 シュナイダーコース。

  超急斜面のコブ競技を見ながら、やっぱり出場は無理かなと思う私の気持ちとは裏腹に、
  彼が熱く「自分がドベであることを確認するためにも出たい!!」と語った言葉が素敵で、
  今でも忘れられません。
  (当時は予選は無く県枠があったが両名とも出場はかないませんでした)

  来年も彼のような素敵な気持ちを持った選手が多く参加されることを願っています。


    予選結果
 → 男子  女子   マスターズ(祝!中部選手の連覇止まらず!)

 

<クラブ対抗戦=23日土曜午後>

  予定より30分遅れの14時より競技開始。

  クラブ対抗戦といえば通称「ぎざみ」ゆうスキークラブ! 追随する県内有力クラブが連覇を止められるか!?
  本年よりチーム編成をしやすいように4名の資格構成をSAJ2級以下を1名、
  1級以下を1名、他の2名を技量フリーとした。エントリ―は9チームとなり昨年比で1チーム増。
  勝ち抜くには、何と言っても、フォーメーション種目がポイント。
  この大会へ向けてのチーム全体での練習の成果が問われる。


    クラブ対抗戦
 → 結果  (上位独占にて連覇おめでとうございます!ゆうスキークラブ!!)

 

<クワトロ戦=24日日曜午前。快晴のひろしま県民の森スキー場>

  朝9時。クワトロ戦出場4チームと個人戦進出男女37名での開会式。

  昨日朝とは、うって変わってピリピリとした緊張感が感じられた。

  クワトロ戦は、クラブを超えてのチーム編成がOKだが、本年は、
  ゆうスキークラブ、ビーボスキーチーム、ひかりスキークラブ、周南スキークラブ
  の実質4チームの戦いとなった。

  同点にて、優勝チームは2チームとなる激戦でした。


    クワトロ戦
 → 結果 (ビーボスキーチーム!ひかりスキークラブ! 両チーム祝優勝!)

 

<個人戦決勝=24日日曜午前>

  男子は、滝本和也選手(柳井スキークラブ)の8連覇なるか。
  毎年その後塵を拝してきた吉田匡志選手(ビーボスキーチーム)の雪辱なるか。
  上位常連の若松・市林・野坂選手などが奮起するか。台頭著しい若手選手が躍進するか。
  朝10時半。白熱の決勝が開始された。
  男子上位15位、女子上位5位までが、次年度の西日本技術選への出場権獲得。
  予選にてボーダーラインの選手も必死で高得点獲得をめざした。


 〔決勝第1種目=大回り:急斜面整地:ぶなコース中下部左〕

  滑走スピードを上げるため、スタート地点をクニック上部50mにした。
  クニック下部から、ジャッジゾーンとした。高速で急斜面で飛び込んでの演技に各選手から迫力を感じた。


 〔決勝第2種目=小回り:急斜面整地:ぶなコース中下部左〕

  前種目と同一バーンで、ジャッジからスタートが見える位置にスタート地点を下げてバーン設定。
  ターン弧がしっかり作れる選手、過度なエッジングなど減点要素が見えやすい種目で、上位進出のカギとなった。


 〔決勝第3種目=小回り:急斜面不整地:ぶなコース上部尾根〕

  当スキー場最大斜度での最終種目。
  コース設定にあたり最上部からスタートすると、大きく2本の選択斜面ができており、左半分に大きく硬いコブライン。
  右半分は、コブとは呼べないデコボコした半整地ライン。コブラインには選べるコースが1本しかない状況で、
  県大会ゆえの特別措置を急きょ取った。

  コブのラインに入った選手にはジャッジ5名は得点表示ののち、主任審判員の「コブライン」のコールで、
  ボーナス得点を各審判員に1点(女子は+2点)を与えることとした。
  (5審3採のためコブラインに入ると+3点となる。女子は+6点)

  各選手は、現在の自分の順位位置。   相当ハードな状況のコブラインへの高速進入しての演技の可否。
  半整地ラインであえて高得点を狙う。など作戦面でも大きく左右される最終種目であった。

  ゴール地点もギャラリーが多く集まっていただき、大変盛り上がった最終種目となった。

  当初、3名に1名程度がコブラインに進入するかと思いきや、ほとんどの選手が果敢に挑戦し
  大会を盛り上げてくれ感謝したい。
  女子選手は、全日本への出場を狙う、恵本、木村の両選手のみコブに飛び込み、総合得点で
  1点差にて勝敗を決した大激戦であった。

 

最後に、本大会開催に当たり、ひろしま県民の森スキー場の片倉総支配人様をはじめスキー場関係者の方々、
パトロール隊の方々の絶大なるご支援、及びスキー場スクール、広島県連役員の方々のご理解・ご協力に感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。



    決勝結果
 → 男子   女子

    初代個人戦総合優勝クラブは… → 結果


滝本和也選手 祝8連覇!  木村佐知選手 祝連覇!

個人戦初代総合優勝  祝 周南スキークラブ!

 

第30回西日本スキー技術選手権大会出場者一覧  祈健闘!!

選手

氏  名

性別

資格

所属クラブ

1

滝本 和也

準指

柳井スキークラブ

2

吉田 匡志

準指

ビーボスキーチーム

3

弓ア 久光

テク

西部SOCスキークラブ

4

落合 保徳

防府スカーゼスキークラブ

5

土井 翔太

準指

Team  Queen

6

野坂 寛

1級

美和スキークラブ

7

市林 貴之

準指

美和スキークラブ

8

若松 健司

YCCスキークラブ

9

貞末 和範

テク

ゆうスキークラブ

10

宮本 晃成

1級

羅漢友の会

11

前川 雄介

テク

周南スキークラブ

12

木村 佐知

準指

周南スキークラブ

13

恵本 和佳子

UBEパラダイススキークラブ

14

吉田 美由紀

準指

Team  Queen

15

坂井 直子

準指

ゆうスキークラブ

■ 監督 村田 泰伸